いつから自分の「好き」がわからなくなったのか
ゆかちゃんって、何色が好き〜?
小さい頃に聞かれた質問です。
当時からずっと、私が好きな色は「ピンク」でした。可愛らしい、この色を見ると心がはずむ。
ホッとする。
「あ〜かわいい♡」
と、クレヨンでも、クーピーでも、最初におちびになるのはピンクでした。
ある日のこと
「ピンクが好き!」
と答えた私。
その時のお友達の反応はこうでした。
「え〜!ピンクって、ぶりっこの色」
鈍器で殴られたような衝撃が走ったことを覚えています。
え?!そうなの?
ピンクって、ぶりっこの色なの?
ぶりっこって、みんなが嫌ってるあれだよね?
そんなのいや!
みんなに「ぶりっこ」って思われたら大変だ!
今となっては、なにがどう大変なのか・・・と笑ってしまいそうなのですが、当時のワタシにとっては大問題でした。
「ピンクなんて、好きじゃない」
そうやって、私は自分の気持ちに蓋をしました。
私の「好き」がわからなくなったのは、ここらへんから。
ピンクは、好きじゃない色。
じゃあ、なんて言ったら「大丈夫」なんだろう?
「正解」はなんなんだろう?
他人の基準に「正解」を求める日々が始まりました。
「本当」は、ピンクが好きなのに。
私の心は知ってるのに。
それだと「間違い」だから、ピンクに蓋をする。
ついでに、他人が「ピンクが好き」と聞いたら焦っちゃったりして。
「え!ピンクってぶりっこの色なんだよ!」とか、クソバイスしちゃったりして。
もっとついでに「ピンクが好き!」を公言して、ピンクをいっぱい持ってる人をみると、もやもやしちゃったりして←めんどくさいw
だって、自分も持ちたいから。
大好きな色だから。
でも、我慢してるから。
「それは正解じゃない」から、知られちゃいけないって、(自分に)ウソついてるから。
そうすると、自由に自分を認めて、ピンクな人を見ると「ぶりっこ!」とか言いたくなる。
こんなこと、今だったら大間違いだってわかるけど。
そうやって、「ピンクを好きじゃないことにする」人生を歩み続けて、誰かの正解を知ることで、それを表明することで、ほっとする毎日から開放されたのは、何十年も経ってから。
長かった・・・笑
今は、持ち物のほとんどが、「ピンク」です。だって、好きなんだもん。
ついでに、今ではピンクを好きな人を見ると同士な気持ちまで湧いてくる。
ピンクっていいよね〜♡って。
それでいいじゃない。
それを「ぶりっこ」と言ってくる人とは、付き合わなくていい。
自分の基準を押し付けてくる人とは、距離を置いていい。
ついでにいうと、それは蓋をしていた頃のワタシ。
危険、近づくな。
ですよ。
さわるなよ、やけどするぜ。
「自分の好き」
が、わからないのには、歴史がある。
小さいことからでいい。
いつかどこかでしてしまった「蓋」を、開けていく作業をしてみて。
心が教えてくれる。
人が教えてくれるものは、全部フェイク。
心に問いかける。
今日も、うっかり自分にウソついているものがないかを、検証していこうと思います。