終わった人 を読んだら、やっぱり「今」だよねと思った件
この本を読みました。
終わった人
内館牧子著(講談社文庫)
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大手銀行の出世コースから子会社に出向、転籍させられ、そのまま定年を迎えた田代壮介。
仕事一筋だった彼は途方に暮れた。生き甲斐を求め、居場所を探して、惑い、あがき続ける男に再生の時は訪れるのか?ある人物との出会いが、彼の運命の歯車を回すー。日本中で大反響を巻き起こした大ヒット「定年」小説!
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私の運営している「すてる英語くらぶ」というコミュニティにも、
定年を迎えて英語に向き合ってる「しょうちゃん」という仲間がいるのですが・・・
しょうちゃんは、いつも私に勇気をくれていて。
というか、しょうちゃんに出会った人みんな、「人生が楽しみになってくる感じがします。」というコメントをいただきます。笑
しょうちゃんは定年になってから、英語を勉強し始めた人。
なんなら、会社を辞めてから突如思い立って留学に行ってるし!
さらに、日本語教師の資格を取って、もう一回留学行ったり。
くらぶイベントで行った
「英語落語」
に魅了されて、英語落語を始めたり・・・
(初めてくらぶイベントで英語落語を見に行った時。一番左がしょうちゃん^^)
もうね、本当にバイタリティがすごい!!!
もちろん、4ヶ月マスターコース(現:ずるい英語塾)もこなして、英語で発表会もしました^^
もうね、その努力のすごさに毎回驚くのだけども。
本人は、ケロッとして「時間があるからね〜」なんて言っていて。
時間があることと、「やると決めてやる」ことって、比例しないけどな〜・・・
すごいな〜・・・とひたすら感動したことを覚えています。
そして、その彼が飲み会の時に語る人生論が、本当に深くて。
夢があって。
「今」を生きるんだ。楽しむんだ。というメッセージを毎度受け取っています。
いつもキラキラしている感じがして、少年みたいで大好きなのです。
そんなしょうちゃんを通じて、「定年」ということに興味がわき。
その延長戦で、「定年」を描いた小説に興味が湧き、購入。
「定年」を迎えた人がどんな風に描かれているのか、
「仕事一筋」だった人が、どんなことを感じて、どんな風に時間を過ごして、それをどんな風に描いてあるのかが気になって。
読んでみました。
結果
なんだかとっても切なかったな〜・・・
でも、それも込みで人の人生を肯定する感じに浸って見たりしています。
そして、プライドの高い男の人って、こんなこと考えてるのか・・・とちょっとびっくり。(これまで会ったことがないタイプの人たちなのかも、と思って見たり)
きちんと「今」を生きていないと、「成仏」できないというセリフが、
とても重くて、心に残りました。
なんとなく生きているな・・・と感じている人は、読んでおいて損はない!
夫婦のあり方とか、日々の生き方を
見直すきっかけになる小説だな〜と思います!
っていうか、みんな定年になったらしょうちゃんに会いに行ったらいいのに!←最終感想がこれw