いつも、私に必要なコトバを届けてくれるのは、本だと思う。
この本を読んだ。
コーヒーが冷めないうちに(川口俊和)
サンマーク出版社
いつも、日本にいるとき電車で「本屋大賞!」と広告がでていて。
書店員さんたちが選ぶ本って、どんなものなんだろう。と気になり。
そして、この本に出てくるテーマと、「考え方」に大きく心を揺さぶられた。
「今」の私に、必要なコトバが、登場人物の口から鮮やかに語られていて。
一緒に胸を締め付けられたり、泣いてみたり。
本って・・・本当にすごいな。
この本のテーマを自分なりに考えてみた。
一言で言うと、この本のテーマは、「罪悪感」じゃないのかな、と思ったりした。
喫茶店のある席に座ると、過去に戻れるという設定なんだけど、それはコーヒーが冷めるまでの間だけ。
しかも、過去に返っても現在を変えることはできない。
なのに、過去に返ったものたちは、みな「生きる希望」を取り戻していく。
なんでなんだろう。
苦しくて、悲しい出来事が起きたり、自分を責めてしまったりしている人たち。
時を遡るということをしてみたところで、
「今起きている事実」は全く変えられない(←そういう設定)。なのに、過去に戻ることでなぜ、人は変わるのか。
大きく変わるのは、「意識」なのかな。
いや、自分で「変わる」と決めることなのか。
自分が持っている「知覚」なのかな。
今、私が抱えているように見えてる問題や、悲しみや心の傷も、「知覚」次第なのかもしれない、と思わせてくれる。
一番大好きなセリフが、これ。
「もし、あの子の死がきっかけで、私や両親が不幸になれば、あの子は私達を不幸にするために生まれてきて、私達を不幸にするために死んでいったことになる。だから、生きている私のこれからの生き方が、あの子の『生れてきた意味』を創るんじゃないかな?」
今、私に必要な「モノの見方」が、そこにはあった。
そして、この「考え方」が、すごく軽やかで、悲しいほどに美しくて、あ、大好きだな、と思った。
どんなことがあっても、それを「不幸のきっかけ」にしない。
それを「幸せのきっかけにする」ことは、きっとできるはず。
そして、そういう生き方をしていきたい。
なんだか、ものすごく引き込まれて、続編の
「この嘘がばれないうちに」も速攻kindleで買って読んでしまいました・・・
なんだか、世界って、人生って、素敵だな、と思わせてくれる一冊。
すごく、オススメです^^