言葉を使いこなして人生を変える(はあちゅう著)コトバが美しい生き物に見える本
私は書くことが大好き。
というか、表現すること、伝えることが好き。
だからこそ、言葉を乗りこなしている人をみると、5歳の子供がアイドルを生で見たときのような、憧れと、自分のぺったんこ具合への絶望と、なりたい自分像の発見!と、というなんだか闇鍋のような、なんとも言えない気持ちになる。
そんな気持ちをぐりぐりと感じたのが、この本
言葉を使いこなして
人生を変える
はあちゅう著(大和書房)
うちにはテレビがないので、「はあちゅう」さんの名前を聞いたときに、もっとギャルっぽくて、キャピキャピしている人なのかと勝手に妄想していたのだけど、
この本を読んで、完全に良い意味で裏切られました。
なんていうんだろう。
深い。
洞察が深い。
表現が深い。
それでいて、伝わり方が映像的。
と思いきや、感覚的。
なんだろう、目の前で物事が展開しているかのような、この感じ。
恋をしている感じもビリビリくるし、
若いがゆえの、ヒリヒリ感も伝わってくるし。
とにかく読んでいて心地良かったです。
彼女が大事に想っているものが、すごく伝わってきて。
なんだかコトバにできない感覚に、共感の嵐が吹き荒れたりして。
お母さんなんて、私が元気でも泣くし、元気なくても泣くし、どうやら私を見ているだけで泣くみたいだった。
今になって理由がわかる。
大人になると思い出のタンクが急に開くことがあって、それで泣いてしまうんだ。
でもそれは、いい年の取り方をしている証拠なんだと思う。(p.59)
いろんなコトバの使い方が、「あぁ、好きだなぁ・・・」と思った本。
家から出たくない日に、
ゆっくり時間をかけて煎れたコーヒーを飲みながら、
ハンモックに揺られて読みたい本
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家にハンモックある人いるのかなぁ
コトバを大事に過ごしたくなるよ