Nのために 湊かなえ を読んだわよ
ちょっと前に、この本を読みました
Nのために
湊かなえ(双葉文庫)
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超高層マンション「スカイローズガーデン」の一室で、そこに住む野口夫妻の変死体が発見された。
現場に居合わせたのは、20代の4人の男女。それぞれの証言は驚くべき真相を明らかにしていく。なぜ夫妻は死んだのか?それぞれが想いを寄せるNとは誰なのか?切なさに満ちた、著者初の純愛ミステリー。
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湊かなえさんの本は、「告白」を読んで、戦慄したのですがw
今回は、その「仕掛け」に驚かされるばっかりでした。
いや〜すごいよね。
警察に語って、処理された「見せかけの事実」と「実際のところ」って、こんなに違うんだ!って。
でも、「見せかけの事実」で処理できてしまう程、巧妙に「実際のところ」を隠せるようになっていて。
これって、
「こうだろうな」と「常識を元に」判断した見せかけの事実と、実際のところって意外と違うんだよ
っていう、実生活でのものの見え方すら考えさせられてしまいます。
小説家の頭の中って、どうなってるんだろうな〜。
それにしても、
面白いくらい、登場人物が「N」だった。
そして、なんだか切ないな〜と思う一品。
っていうか、最近小説読むと、「切ない」という感想が続いていることに気がつく。
小説というのは、「切なくなる」ために読むものなのかしら。
いや、「切ない」以外の感想を書くと、
ネタバレになるから、多くを語れないということかもしれない。
などと、小説についてブログで書くことについてのジレンマに陥っている青木でした。