わからない単語だけを辞書で調べると、全然英語が話せない理由
英語を教えていると、よく聞かれる質問があります。
それが、これ。
「『おかげ』って英語でなんていうんですか?」
そう。
単語単位で「英語がわからない!」と思った結果、それだけを探してしまうパターンです。
そして、これをgoogle先生に聞くとどうなるかというと・・・
おかげ=thank
と出て来ました。
でも、これね。
「どういうシーンで、『おかげ』を使うのかを意識している必要がかなりあるよ。
ということで、本日はこれをシェア
全体のシーンを知らないと「コア」がつかめないという事実
実は、学校であまり教えてくれないのですが、単語単位で「わからない表現」を探すと、うまくいかないことがあります。
それは・・・そのシーンに応じて、「伝えるべきコア」の部分は変わるから。
今の「おかげ」の例でいうと・・・
あなたのおかげで助かりました。
だったら、thanks を使って表現できるかもしれないけど・・・
「最近どうよ」と聞かれて、答えようとした結果の
「おかげさまでなんとか」
の場合。
この場合は、「言いたいことのコア」としては、「あなたのおかげで」じゃない可能性もある。もしかしたら、この場合は、
So far, so good.
(今のところ、いい感じ)
かもしれないし、
Ir wasn’t that bad.
(そんなに悪くないよ。)
かもしれない。さらに、
I can’t complain.
(文句は言えないよね)
かもしれない。
こんな風に、「言いたいことのコア」を掴むことによって、辞書が必要なくなるケースが結構あります。
他の例でいうと、これ。
あと、英語にしにくい日本語の例でいうと、これ。
↓
「しょうがない」
ある海外ドラマのセリフで出て来たのが、手術のシーン。
機材が足りなくて、この治療方法をするしかない!という時の「しょうがない」は・・・
We have no choice.
(他に選択肢がない)
やるしかないよね、他に選択肢がないんだから。
だけど、何か失敗しちゃったシーンで、
「諦めなきゃ」とか、
「そういうこともあるよね」
の場合だと、
「しょうがない」
は、こうなる。
↓
木ばっかり見てると、全然表現できなくなるので、森を見る。
みんな、辞書とか使う時に「単語」を調べるけど、「どういうシーンで自分は今、何を言おうとしているのか」という「言いたいことのコア」を掴むことが先。
単語に踊らされないように気をつけて。
また、いろいろシェアしますね〜^^